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T1547 - Boot or Logon Autostart Execution

概要

Adversaries may configure system settings to automatically execute a program during system boot or logon to maintain persistence or gain higher-level privileges on compromised systems. Operating systems may have mechanisms for automatically running a program on system boot or account logon.(Citation: Microsoft Run Key)(Citation: MSDN Authentication Packages)(Citation: Microsoft TimeProvider)(Citation: Cylance Reg Persistence Sept 2013)(Citation: Linux Kernel Programming) These mechanisms may include automatically executing programs that are placed in specially designated directories or are referenced by repositories that store configuration information, such as the Windows Registry. An adversary may achieve the same goal by modifying or extending features of the kernel.

Since some boot or logon autostart programs run with higher privileges, an adversary may leverage these to elevate privileges.

管理者によるコメント

T1547は「Boot or Logon Autostart Execution(ブートまたはログイン時の自動実行)」として定義されている、数あるATT&CKテクニックの中で最も頻出する「永続化(Persistence)」および「特権昇格(Privilege Escalation)」の巨大な親(マクロ)テクニックです。

OSの起動(ブート)時、またはユーザーがシステムにログイン(サインイン)した際の処理フローを悪用し、「OSやユーザーが立ち上がった瞬間に、マルウェアを何食わぬ顔して自動実行させる」手法を包括しています。

このテクニックは非常に広範であるため、現在はOSや悪用する機能ごとに15個以上のサブテクニックに細分化されて厳格に管理されています。

1. 概要(攻撃者は何を実現できるのか?)

この手法で攻撃者は、「自分が何もしなくても、ターゲットがPCやサーバーの電源を入れる(またはログインする)だけで、バックドアが自動的に復活・接続してくる確実な不労所得のような環境」を実現します。

2. 代表的なサブテクニック(悪用のバリエーション)

T1547の下には、攻撃者が好む「自動起動の裏口」が網羅されています。

3. 攻撃の流れ(一般的なレジストリ Run キーの例)

一般ユーザー権限でも実行可能な、最もポピュラーなレジストリ悪用(T1547.001)を例に解説します。

  1. 初期侵入:
    フィッシングメールの添付ファイルなどを介して、ターゲットのWindows端末に侵入し、一般ユーザー権限を確保します。

  2. マルウェアの隠匿:
    遠隔操作ツール(RAT)などの実行ファイル(例: update.exe)を、ユーザーの AppData\Local\ などの目立たない隠しフォルダに配置します。

  3. 自動起動レジストリの書き換え:
    コマンド(reg add)やスクリプトを悪用し、ユーザー個人の自動起動設定領域(HKCU)にマルウェアのパスを登録します。

    • コマンド例:
      reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "OneDriveUpdate" /t REG_SZ /d "C:\Users\username\AppData\Local\update.exe" /f

    (※「OneDriveUpdate」という正規風の名前でレジストリに登録)

  4. 自動起動の発動(トリガー):
    仕込み完了後、ユーザーがPCをシャットダウンして翌日出社し、Windowsにログイン(サインイン)します。

  5. コード実行:
    Windowsシステムがログイン処理の一環として Run レジストリを読み込み、攻撃者の仕込んだ update.exeユーザーに気づかれることなくバックグラウンドで自動起動させます。ここからC2サーバーへのリバースシェル通信が確立されます。

4. 防御・対策

自動起動のポイント(レジストリやフォルダ)を網羅的に監視・ロックすることがディフェンスの基本です。

5. 関連する主なCWE

6. 関連する代表的なCVE

T1547(Boot or Logon Autostart Execution)は、OSがユーザーの利便性のために標準で提供している「自動起動の仕様・機能」そのものを悪用するため、これ単体にCVE番号があるわけではありません。しかし、攻撃者が「一般ユーザーの目から隠れた、より強力なシステム層の自動起動(例:カーネルドライバやSYSTEMサービスなど)」を仕込むための管理者権限を強引に奪い取る際に、以下のような脆弱性が組み合わされます。

実務上のアドバイス

マルウェア感染が疑われる端末のフォレンジック調査において、「タスクマネージャーで見つけた怪しいプロセスを落としても、PCを再起動すると必ずまた同じ不審な通信が始まる」という場合、原因はこの T1547 のいずれかのサブテクニック(特にRunレジストリやスタートアップ)にあります。

まずは Autoruns ツールを実行するか、レジストリの CurrentVersion\Run を手作業で確認し、そこに登録されているプログラムのデジタル署名が「Verified(検証済み)」になっているか、パスが不自然な場所になっていないかをチェックすることが、調査のファーストステップとなります。

分析

この攻撃手法を利用する脅威アクター

この攻撃手法を利用する脅威アクターは登録されていません。

関連する CVE

この攻撃手法に関連する CVE は登録されていません。

攻撃手法 – 脅威アクター Graph


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