Trusted Design

T1136 - Create Account

概要

Adversaries may create an account to maintain access to victim systems.(Citation: Symantec WastedLocker June 2020) With a sufficient level of access, creating such accounts may be used to establish secondary credentialed access that do not require persistent remote access tools to be deployed on the system.

Accounts may be created on the local system or within a domain or cloud tenant. In cloud environments, adversaries may create accounts that only have access to specific services, which can reduce the chance of detection.

管理者によるコメント

T1136「Create Account」(アカウントの作成) は、攻撃者がターゲット環境の内部に、自分専用の新しいユーザーアカウントを直接作成する手法です。

この手法は、主に「永続化(Persistence)」と「特権昇格(Privilege Escalation)」の目的で実行されます。

1. 概要

この手法で攻撃者は、「他人のアカウントを借りて潜伏するのではなく、自分専用の裏口(アカウント)をシステムに正式に増設すること」を実現します。

何を実現できるのか

2. プラットフォームごとの違い(Sub-techniques)

MITRE ATT&CKでは、アカウントを作成する対象環境(プラットフォーム)ごとに3つのサブテクニックに分類されています。

① T1136.001: Local Account(ローカルアカウントの作成)

個別の端末(PCやサーバー)の中にアカウントを作ります。

* **Windowsの例:** `net user /add attacker_user P@ssw0rd123!`
* **Linuxの例:** `useradd -m attacker_user`

② T1136.002: Domain Account(ドメインアカウントの作成)

企業のネットワーク全体を管理する Active Directory (AD) などのドメイン環境にアカウントを作ります。

* 成功すると、そのドメインに参加しているすべての端末や社内リソースへアクセスするための強力な足がかりになります。
* **コマンドの例:** `net user attacker_user P@ssw0rd123! /add /domain`

③ T1136.003: Cloud Account(クラウドアカウントの作成)

AWS、Azure、Google Cloud(GCP)などのクラウド環境や、Microsoft 365などのSaaS環境にIAMユーザーやアカウントを作ります。

* **AWSの例:** `aws iam create-user --user-name attacker_cloud_user`
* 攻撃者はここに管理者ポリシー(AdministratorAccess)を付与したり、APIアクセス用の「アクセスキー」を発行したりして、コンソール画面やAPI経由でクラウド基盤全体を支配します。

3. 攻撃の流れ

アカウントを新規作成するためには、攻撃者は事前にそのシステムにおける管理者権限(またはアカウント作成権限を持つAPIキーなど)を確保している必要があります。

  1. 権限の奪取:
    脆弱性の悪用やフィッシングで、一時的に管理者権限(SYSTEM、root、ドメイン管理者、クラウドのAdminなど)を手に入れます。

  2. アカウントの作成:
    上記の各種コマンドやAPIを使い、目立たない名前(例: sysadmin_testdaemon_user など)でアカウントを作成します。

  3. 特権グループへの追加:
    作成したアカウントを、AdministratorsDomain Admins、クラウドの管理者グループに紐付けます。

  4. 隠蔽と再侵入:
    最初に侵入したルート(マルウェアなど)がセキュリティソフトに駆除されても、攻撃者はこの新アカウントを使って、正規のVPNやRDP、クラウドコンソールから堂々と「正規ユーザー」のフリをして再侵入します。

4. 防御・対策

「アカウント作成ログの即時検知」と「最小権限の原則」が基本です。

5. 関連する主なCWE

6. 関連する代表的な事例

実務上のアドバイス

セキュリティ運用の現場において、「Event ID 4720(アカウント作成)」は、最も誤検知(False Positive)が少なく、かつ重要度の高いアラートの一つです。社内のシステム変更申請(チケット)と連動させ、「申請にないアカウント作成ログ」が1件でも出たら即座にインシデントとしてハンドリングする体制を整えることが推奨されます。

分析

この攻撃手法を利用する脅威アクター

この攻撃手法を利用する脅威アクターは登録されていません。

関連する CVE

この攻撃手法に関連する CVE は登録されていません。

攻撃手法 – 脅威アクター Graph


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