CVE-2024-38106 の詳細
CVEの情報
説明:
Windows Kernel Elevation of Privilege Vulnerability
CVE更新日: 2024-08-13 18:15:10.713000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.0
KEVの情報
KEV更新日: 2024-08-13
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.063370000
EPSS更新日: 2026-10-18 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2024-38106に関する調査結果を以下に解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 影響
CVE-2024-38106は、Windowsカーネルにおける権限昇格の脆弱性です。この脆弱性が悪用されると、ローカルで認証された攻撃者が競合状態を利用してSYSTEMレベルの権限を獲得できます。これにより、攻撃者はホストの完全な侵害、認証情報の窃取、および内部ネットワークへの横展開が可能となります。この脆弱性は、CISAの既知の悪用されている脆弱性カタログに記載されており、実際に悪用が確認されています。
1.2 深刻度
この脆弱性の深刻度は「高」と評価されています。CVSSv3スコアは7.0です。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は、以下の複数のWindowsクライアントおよびサーバーバージョンに影響を及ぼします。
Windows クライアント: * Windows 10 (バージョン 1507, 1607, 1809, 21H2, 22H2) * Windows 11 (バージョン 21H2, 22H2, 23H2, 24H2)
Windows サーバー: * Windows Server 2016 * Windows Server 2019 * Windows Server 2022 * Windows Server 2022, 23H2 Edition
具体的な影響を受けるビルドバージョンについては、Microsoftのセキュリティ更新プログラムガイドで確認することが推奨されます。
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、特定のユーザー設定やシステム設定によって影響を受けるものではなく、Windowsカーネル内のコードの欠陥に起因します。具体的には、特権データを管理するカーネルコードパスにおける不適切な同期が原因で発生する競合状態の脆弱性(CWE-591 - Sensitive Data Storage in Improperly Locked Memory)です。
3. 影響を受けた時の兆候
以下のような兆候が確認される場合があります。 * 標準ユーザーコンテキストから起動されたにもかかわらず、SYSTEMトークンで予期しないプロセスが実行されている。 * 権限変更の直前にWindowsカーネルからクラッシュダンプまたはバグチェックが発生する。 * 疑わしいプロセス活動の直後に、新しいサービス、スケジュールされたタスク、またはドライバーが作成される。 * Windowsセキュリティイベントログに異常なハンドル複製またはトークン操作イベントが記録される。 * 一部のレポートでは、特定の不正なドメイン(例:
voyagorclub[.]space、weinsteinfrog[.]com)が侵害の痕跡(IoC)として関連付けられている場合がありますが、これらは初期侵入ベクトルに関連する可能性があります。4. 推奨対策
4.1 本対策
Microsoftは、2024年8月の月例セキュリティ更新プログラム(Patch Tuesday)でCVE-2024-38106に対応するパッチをリリースしました。 * 影響を受けるすべてのWindows 10、Windows 11、およびWindows Serverシステムに、2024年8月のMicrosoftセキュリティ更新プログラムを適用してください。 * インターネットに公開されているサーバー、マルチユーザーシステム、およびローカルコード実行が発生しやすい開発者ワークステーションのパッチ適用を優先してください。
4.2 暫定回避策(緩和策)
公式な回避策は存在せず、パッチ適用が唯一のサポートされている修正方法です。しかし、リスクを軽減するための以下の対策が推奨されます。 * 非管理者ユーザーに対するローカルログオンおよびコード実行の権限を制限し、露出を減らします。 * Windows Defender Application Control (WDAC) などのアプリケーション制御ポリシーを適用し、未承認のバイナリをブロックします。 * パッチが適用されていないレガシーシステムは、更新が適用されるまでセグメント化されたネットワークゾーンに隔離します。
参照したサイト