CVE-2023-0266 の詳細
CVEの情報
説明:
A use after free vulnerability exists in the ALSA PCM package in the Linux Kernel. SNDRV_CTL_IOCTL_ELEM_{READ|WRITE}32 is missing locks that can be used in a use-after-free that can result in a priviledge escalation to gain ring0 access from the system user. We recommend upgrading past commit 56b88b50565cd8b946a2d00b0c83927b7ebb055e
CVE更新日: 2023-01-30 14:15:10.500000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.9
KEVの情報
KEV更新日: 2023-03-30
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.036720000
EPSS更新日: 2026-10-18 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2023-0266に関する調査結果を以下に解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 概要
LinuxカーネルのAdvanced Linux Sound Architecture (ALSA) サブシステム内の
sound/core/control.cに存在するsnd_ctl_elem_read関数において、Use-After-Free (解放済みメモリ使用) の脆弱性が発見されました。この脆弱性は、SNDRV_CTL_IOCTL_ELEM_{READ|WRITE}32処理におけるロック機構の不備に起因します。1.1 影響
通常権限を持つローカルの攻撃者は、この脆弱性を悪用して、カーネル情報の漏洩、サービス運用妨害 (システムクラッシュ)、またはリング0 (root権限) への権限昇格を引き起こす可能性があります。解放済みのメモリが使用されることで、有効なデータが破損したり、プロセスがクラッシュしたりする可能性があります。また、悪意のあるデータが入力された場合、任意のコード実行が可能になる可能性もあります。
1.2 深刻度
この脆弱性の深刻度は各機関で以下のように評価されています。
AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:HAV:A/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:H/A:H2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
Linux Kernel が影響を受けます。 既知の修正済みバージョンは以下の通りです。
0:5.14.0-162.22.2.el9_1以降のkernel-docにて修正。5.15.0-1030.35にて修正。5.4.0-1095.102にて修正。この問題を修正する特定のコミットIDは
56b88b50565cd8b946a2d00b0c83927b7ebb055eです。 Red Hatは、明示的に影響がないと記載されていない限り、製品のマイナーアップデートストリームにおける以前のすべてのパッケージバージョンが脆弱であると見なすべきであると述べています。2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、LinuxカーネルのAdvanced Linux Sound Architecture (ALSA) サブシステム内の
snd_ctl_elem_read関数に存在します。ALSAサブシステムが有効であり、サウンドカードモジュールがロードされているシステムが影響を受ける可能性があります。3. 影響を受けた時の兆候
攻撃を受けた際の兆候としては、システムクラッシュによるサービス運用妨害 (DoS) が挙げられます。 また、カーネル情報の漏洩や、任意のコード実行の結果として予期しないシステム動作が発生する可能性もあります。
Snykは、この脆弱性を標的とした攻撃の試みまたは成功した攻撃があったと報告しており、CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency) はこのCVEを「Known Exploited Vulnerabilities Catalog (既知の悪用されている脆弱性リスト)」に追加しています。これは、この脆弱性が実際に悪用された実績があることを示唆しています。
4. 推奨対策
4.1 本対策
56b88b50565cd8b946a2d00b0c83927b7ebb055eが適用されたバージョン以降へのアップグレードが推奨されます。kernel-docを0:5.14.0-162.22.2.el9_1以降にアップグレードしてください。5.15.0-1030.35以降にアップグレードしてください。5.4.0-1095.102以降にアップグレードしてください。4.2 暫定回避策(緩和策)
直ちにカーネルのアップグレードが難しい場合、影響を受けるサウンドカード関連のモジュールをブラックリスト化し、システムの起動時にロードされないようにすることで、この脆弱性を軽減できます。
ブラックリスト化を推奨されるモジュール例:
soundcore,snd,snd_pcm,snd_hda_codec_hdmi,snd_hda_codec_realtek,snd_hda_codec_generic,snd_hda_intel,snd_hda_codec,snd_hda_core,snd_hwdep,snd_timerRed Hatは、カーネルモジュールをブラックリスト化する方法についてガイダンスを提供しています。
他に解説すべき観点
参照したサイト