CVE-2021-30869 の詳細
CVEの情報
説明:
A type confusion issue was addressed with improved state handling. This issue is fixed in iOS 12.5.5, iOS 14.4 and iPadOS 14.4, macOS Big Sur 11.2, Security Update 2021-001 Catalina, Security Update 2021-001 Mojave, Security Update 2021-006 Catalina. A malicious application may be able to execute arbitrary code with kernel privileges. Apple is aware of reports that an exploit for this issue exists in the wild.
CVE更新日: 2021-08-24 19:15:15.080000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.041350000
EPSS更新日: 2026-10-19 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2021-30869に関する脆弱性調査結果を以下に解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2021-30869は、Appleのモダンなシステムで使用されているカーネルコンポーネントであるXNUに存在するタイプ混同の脆弱性です。この脆弱性は、改善された状態ハンドリングによって対処されました。Googleのセキュリティチームによると、この脆弱性はユーザーデバイスを侵害するために実環境で悪用されたゼロデイ脆弱性でした。
1.1 影響
悪意のあるアプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性があります。攻撃者は、このゼロデイ脆弱性を既知のWebKitの脆弱性と組み合わせて使用し、ユーザーのブラウザ内で悪意のあるコードを実行し、特権を昇格させて影響を受けるデバイスを乗っ取ることができました。攻撃が成功した場合、キーストロークの記録、デバイスのフィンガープリント、画面キャプチャ、任意のファイルのダウンロードとアップロード、悪意のあるターミナルコマンドの実行といった機能を持つバックドア型マルウェア「MACMA」がインストールされる可能性がありました。
1.2 深刻度
深刻度は「高」と評価されています。 * CVSSv3.1 Base Score: 7.8 (AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H) * CVSSv2 Base Score: 9.3 (AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C)
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性の影響を受ける主なOSバージョンは以下の通りです。 * macOS Catalina (パッチ未適用バージョン) * macOS Big Sur 11.2より前のバージョン * iOS 12.5.5より前のバージョン * iOS 14.4より前のバージョン * iPadOS 14.4より前のバージョン
AppleはiOS 14および15のような比較的新しいiOSバージョンではこのエクスプロイトが動作しないことを示唆しています。
2.2 影響を受ける設定
不明。この脆弱性はXNUカーネルコンポーネントに存在するため、特定のユーザー設定というよりはOSバージョン自体に依存する脆弱性と考えられます。
3. 影響を受けた時の兆候
CVE-2021-30869は、WebKitの脆弱性と連携したエクスプロイトチェーンの一部として悪用され、特権昇格を達成しました。攻撃者は、香港のメディアや著名な民主化推進の労働・政治団体に関連するWebサイトを標的とした「水飲み場型攻撃」を利用しました。
主な兆候としては以下が挙げられます。 * 特権昇格を伴う予期しないシステム動作やクラッシュ。 * 「MACMA」と呼ばれるバックドア型マルウェアの存在。このマルウェアは、音声やキーストロークの記録、デバイスのフィンガープリント、画面キャプチャ、ファイルのダウンロードとアップロード、ターミナルコマンドの実行などの機能を持っています。 * 標的とされたWebサイトへのアクセス後の不審なネットワークアクティビティやシステム変更。
4. 推奨対策
4.1 本対策
Appleが提供するセキュリティアップデートを適用することが主要な対策です。 この脆弱性に対処するためにリリースされたアップデートは以下の通りです。 * iOS 12.5.5 * iOS 14.4 および iPadOS 14.4 * macOS Big Sur 11.2 * Security Update 2021-001 Catalina * Security Update 2021-001 Mojave * Security Update 2021-006 Catalina (2021年9月23日リリース)
4.2 暫定回避策(緩和策)
不明。実環境で悪用されたゼロデイ脆弱性であったため、Appleは迅速にパッチをリリースしました。カーネルレベルの脆弱性であり、公式な一時的な回避策は提供されていないと考えられます。
その他解説すべき観点
参照したサイト