CVE-2021-25370 の詳細
CVEの情報
説明:
An incorrect implementation handling file descriptor in dpu driver prior to SMR Mar-2021 Release 1 results in memory corruption leading to kernel panic.
CVE更新日: 2021-03-26 19:15:12.147000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 6.1
KEVの情報
KEV更新日: 2022-11-08
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.008900000
EPSS更新日: 2026-10-19 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2021-25370について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2021-25370は、Samsung製モバイルデバイスのDisplay Processing Unit (DPU) ドライバーにおけるUse-after-freeの脆弱性です。この脆弱性は、Display and Enhancement Controller (DECON) Samsungドライバーのファイル構造体の解放後使用によって発生します。また、DPUドライバーにおけるファイルディスクリプタの不適切な実装が原因で、メモリ破損を引き起こし、カーネルパニックにつながる可能性があります。
1.1 影響
この脆弱性が悪用されると、攻撃者はカーネルに対する任意の読み書き権限を取得する可能性があります。 悪用された場合、メモリ破損が発生し、最終的にカーネルパニックを引き起こす可能性があります。 Google Project Zeroの報告によると、この脆弱性は、商用監視ベンダーによって利用された3つの脆弱性チェーンの一部として、実環境での悪用が確認されています。
1.2 深刻度
CVE-2021-25370は、NVD(National Vulnerability Database)において「High(高)」の深刻度と評価されています。 また、CISAのKEV (Known Exploited Vulnerabilities:既知の悪用された脆弱性) カタログに2022年11月7日に追加されており、実環境で悪用されたことが確認されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は、Samsung製モバイルデバイスのSMR (Security Maintenance Release) Mar-2021 Release 1より前のバージョンに影響します。 具体的には、SMR Mar-2021より古いAndroidバージョンを実行しているSamsungデバイスが影響を受けます。
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、Samsung独自のコンポーネントであるDisplay Processing Unit (DPU) ドライバー、およびDisplay and Enhancement Controller (DECON) Samsungドライバーに存在します。 特定の設定に依存するものではなく、影響を受けるドライバーを搭載したデバイスが対象となります。
3. 影響を受けた時の兆候
直接的な兆候としては、メモリ破損によるカーネルパニックが挙げられます。 これにより、デバイスの予期せぬ再起動や、不安定な動作が発生する可能性があります。しかし、実環境で悪用された事例では、攻撃チェーンの一部として利用されたため、より広範な悪意のある活動の兆候(例:デバイスの不正な操作、情報漏えいの試みなど)が見られる可能性もあります。
4. 推奨対策
4.1 本対策
影響を受けるSamsung製モバイルデバイスを、SMR Mar-2021 Release 1以降のバージョンにアップデートすることが推奨されます。
4.2 暫定回避策(緩和策)
この脆弱性に対する具体的な暫定回避策は公開されていません。カーネルレベルの脆弱性であり、実環境での悪用が確認されているため、可能な限り速やかにベンダーが提供する修正パッチを適用することが最も重要です。
参照したサイト