CVE-2020-27950 の詳細
CVEの情報
説明:
A memory initialization issue was addressed. This issue is fixed in macOS Big Sur 11.0.1, watchOS 7.1, iOS 12.4.9, watchOS 6.2.9, Security Update 2020-006 High Sierra, Security Update 2020-006 Mojave, iOS 14.2 and iPadOS 14.2, watchOS 5.3.9, macOS Catalina 10.15.7 Supplemental Update, macOS Catalina 10.15.7 Update. A malicious application may be able to disclose kernel memory.
CVE更新日: 2020-12-08 21:15:13.967000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 5.5
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.165200000
EPSS更新日: 2026-10-20 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2020-27950について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 影響
CVE-2020-27950は、AppleのXNUカーネルに存在する情報漏えいの脆弱性です。この脆弱性を悪用されると、悪意のあるローカルアプリケーションがカーネルメモリの内容を読み取ることが可能になります。これにより、KASLR(Kernel Address Space Layout Randomization)を回避するためのポインタなどの機密情報が漏えいし、さらなるカーネルエクスプロイト(特権昇格など)を可能にする可能性があります。この脆弱性は、実際の攻撃において、完全なシステム侵害を可能にするエクスプロイトチェーンの一部として悪用されたことが確認されています。
1.2 深刻度
CVSS v3.1基本評価スコアは5.5(MEDIUM)です。 しかし、SentinelOne社は、エクスプロイトチェーンにおける役割を考慮し、「Critical Impact(重大な影響)」と評価しています。 また、CISA(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)のKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに登録されており、実環境での悪用が確認されているため、高いリスクを持つ脆弱性とされています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
以下のApple製品のバージョンが影響を受けます。
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、XNUカーネルのMachプロセス間通信(IPC)サブシステムに存在し、Machメッセージトレーラーが不適切に初期化されることに起因します。特定の
mach_msgシステムコールを呼び出すローカル攻撃者が、以前使用されたカーネルメモリの残存データを含むトレーラー構造を受信できることで悪用されます。 したがって、ローカルアプリケーションがMach IPCシステムコールを発行できるすべての設定が影響を受ける可能性があります。3. 影響を受けた時の兆候
以下のような兆候が影響を受けた可能性を示唆します。
mach_msgシステムコールを発行している。4. 推奨対策
4.1 本対策
影響を受けるすべてのAppleデバイスを以下の修正済みリリースにアップデートしてください。
また、MDM(モバイルデバイス管理)を通じてパッチの適用状況を強制し、パッチが適用されていないOSバージョンを実行しているデバイスの登録をブロックすることを推奨します。
4.2 暫定回避策(緩和策)
この脆弱性に対する具体的な暫定回避策は詳細に示されていません。最も重要な対策は、上述の通り、修正パッチを適用することです。この脆弱性は悪意のあるローカルアプリケーションを必要とするため、信頼できないアプリケーションの実行を防ぐことが一般的な緩和策となります。
参照したサイト