CVE-2020-27932 の詳細
CVEの情報
説明:
A type confusion issue was addressed with improved state handling. This issue is fixed in macOS Big Sur 11.0.1, watchOS 7.1, iOS 12.4.9, watchOS 6.2.9, Security Update 2020-006 High Sierra, Security Update 2020-006 Mojave, iOS 14.2 and iPadOS 14.2, watchOS 5.3.9, macOS Catalina 10.15.7 Supplemental Update, macOS Catalina 10.15.7 Update. A malicious application may be able to execute arbitrary code with kernel privileges.
CVE更新日: 2020-12-08 21:15:13.903000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.103370000
EPSS更新日: 2026-10-19 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2020-27932は、Apple製品に影響を与えるカーネルの脆弱性です。以下に詳細を解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2020-27932は、Apple iOS、iPadOS、watchOS、macOS、およびtvOSのカーネルにおけるタイプコンフュージョン(Type Confusion)の脆弱性です。この脆弱性は、
ipc_portポインタとhost_notify_entryポインタ間のカーネルタイプコンフュージョンが原因で発生し、IKOT_HOST_NOTIFYポートのセマンティクスがターンストールコードで考慮されていないことによるものです。これにより、境界外書き込み(out-of-bounds write)が発生する可能性があります。1.1 影響 悪意のあるアプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 この脆弱性は、Safariのリモートコード実行(CVE-2020-27930)やカーネルメモリ開示(CVE-2020-27950)と組み合わせて使用されるエクスプロイトチェーンの一部として悪用されたことが報告されています。
1.2 深刻度 NVD(National Vulnerability Database)によるCVSS v3.1の基本スコアは7.8(HIGH)と評価されています。 CVSSベクトル:
CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:HこのCVEは、CISAの「既知の悪用されている脆弱性カタログ (Known Exploited Vulnerabilities Catalog)」にも含まれており、積極的に悪用されたことが確認されています。2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン 以下のバージョンが影響を受けます。 * iOS および iPadOS: 14.2より前のバージョン * watchOS: 7.1、6.2.9、5.3.9より前のバージョン * macOS: * macOS Big Sur 11.0.1より前のバージョン * macOS Catalina 10.15.7 Supplemental UpdateおよびmacOS Catalina 10.15.7 Updateより前のバージョン * Security Update 2020-006 High SierraおよびSecurity Update 2020-006 Mojaveが適用されていないバージョン * tvOS: 14.2より前のバージョン
2.2 影響を受ける設定 * iOS/iPadOSデバイス: iPhone 6s以降、iPod touch(第7世代)、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降のデバイス * macOSデバイス: Mac Pro(2013以降)、MacBook Air(2013以降)、MacBook Pro(Late 2013以降)、Mac mini(2014以降)、iMac(2014以降)、MacBook(2015以降)、iMac Pro(全モデル) * カーネルのターンストールコードにおける
IKOT_HOST_NOTIFYポートのセマンティクス処理が不適切な構成3. 影響を受けた時の兆候
Appleは、この問題に対するエクスプロイトが「in the wild(実際に悪用された)」という報告を認識しています。 しかし、特定の感染兆候や侵害の指標(Indicators of Compromise, IoC)については、公開情報で具体的に詳細化されていません。一般的には、カーネル権限での任意のコード実行は、システムの異常な動作、予期しないアプリケーションのクラッシュ、または悪意のあるプロセスの実行として現れる可能性がありますが、この脆弱性自体に特化した明確な兆候は不明です。通常、このような脆弱性は、他の脆弱性と組み合わせて攻撃チェーンの一部として利用されます。
4. 推奨対策
4.1 本対策 影響を受けるApple製品を、脆弱性が修正されたバージョンにアップデートしてください。 * iOS および iPadOS: 14.2以降 * watchOS: 7.1、6.2.9、5.3.9以降 * macOS: * macOS Big Sur 11.0.1 * macOS Catalina 10.15.7 Supplemental UpdateまたはmacOS Catalina 10.15.7 Update * Security Update 2020-006 High SierraおよびSecurity Update 2020-006 Mojave * tvOS: 14.2以降
4.2 暫定回避策(緩和策) 公式のセキュリティアップデートの適用以外の具体的な暫定回避策は公開されていません。カーネルレベルの脆弱性であり、積極的に悪用された経緯があるため、可能な限り速やかに最新バージョンへのアップデートを実施することが最も推奨される対策です。
参照したサイト