CVE-2020-0938 の詳細
CVEの情報
説明:
A remote code execution vulnerability exists in Microsoft Windows when the Windows Adobe Type Manager Library improperly handles a specially-crafted multi-master font - Adobe Type 1 PostScript format.For all systems except Windows 10, an attacker who successfully exploited the vulnerability could execute code remotely, aka 'Adobe Font Manager Library Remote Code Execution Vulnerability'. This CVE ID is unique from CVE-2020-1020.
CVE更新日: 2020-04-15 15:15:16.573000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.689500000
EPSS更新日: 2026-10-18 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2020-0938について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2020-0938は、Microsoft WindowsのAdobe Type Manager Library(atmfd.dll)に存在するリモートコード実行の脆弱性です。Windows Adobe Type Manager Libraryが、特別に細工されたAdobe Type 1 PostScript形式のマルチマスターフォントを不適切に処理することに起因します。この脆弱性は、「Adobe Font Manager Library Remote Code Execution Vulnerability」とも呼ばれています。
1.1 影響 攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、Windows 10以外のすべてのシステムでは、リモートでコードを実行される可能性があります。Windows 10システムの場合、攻撃者は制限された権限と機能を持つAppContainerサンドボックスコンテキストでコードを実行できる可能性があります。 この脆弱性は、悪意のあるフォントファイルを介したリモートコード実行を可能にし、メモリ破損(CWE-787のアウトオブバウンズ書き込み)を引き起こします。 攻撃は、悪意のあるType 1 PostScriptフォントを含むドキュメント(PDFやOfficeドキュメントなど)をユーザーが開くよう誘導したり、Windows Explorerのプレビューペインで単に悪意のあるフォントファイルが格納されたフォルダを閲覧したりすることで、ユーザーの操作を必要とするローカルな攻撃ベクトルを通じて行われます。
1.2 深刻度 CVSS 3.1基本評価スコアは7.8で、「High」の深刻度に分類されています。 この脆弱性は、実際に悪用されていることが確認されており、CISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログに掲載されています。 EPSS(Exploit Prediction Scoring System)の確率は、情報源によって異なりますが、89.57%、87.02%、69%、69.17%と高い値が示されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン 以下のMicrosoft Windowsオペレーティングシステムが影響を受けます。 * Microsoft Windows 7 SP1 * Microsoft Windows 8.1およびWindows RT 8.1 * Microsoft Windows 10 (バージョン 1507, 1607, 1709, 1803, 1809, 1903, 1909) * Microsoft Windows Server 2008, 2012, 2016, 2019 * Microsoft Windows Server (バージョン 1803, 1903, 1909)
2.2 影響を受ける設定 本脆弱性は、Adobe Type 1 PostScript形式のマルチマスターフォントの不適切な処理に起因します。フォントファイル内の「num_master」パラメータが15を超えると、アウトオブバウンズ書き込みが発生します。この機能は、Type 1/OpenTypeフォントのマルチマスター拡張機能として、現在は非推奨となっています。
3. 影響を受けた時の兆候
この脆弱性は、悪意のあるフォントファイルをWindows Explorerのプレビューペインで表示したり、悪意のあるType 1 PostScriptフォントを含むドキュメントを開いたりするだけでトリガーされる可能性があります。 攻撃が成功した場合、攻撃者によって任意のコードがシステム上で実行されるため、ユーザーが直接的なシステムクラッシュやエラーメッセージなどの具体的な兆候を認識することは困難な場合があります。リモートコード実行は、データの窃取、システム侵害、その他の悪意のある活動につながる可能性があります。
4. 推奨対策
4.1 本対策 ベンダーの指示に従って更新プログラムを適用してください。 Microsoftは、2020年4月の「Patch Tuesday」セキュリティ更新プログラムパッケージでこの脆弱性の修正をリリースしています。
4.2 暫定回避策(緩和策) パッチが適用される前の暫定的な回避策として、Microsoftは以下を推奨していました。 * Windows Explorerのプレビューペインと詳細ペインを無効にする。 * WebClientサービスを無効にする。 *
atmfd.dllファイルの名前を変更するか、無効にする(これにより、Type 1フォントの処理が妨げられ、正当なアプリケーションに影響が出る可能性があります)。 * 出所の不明なファイルやフォントをダウンロード、開かない、使用しない。必要な場合は仮想環境で開くか、IT部門に相談する。他に解説すべき観点
参照したサイト