CVE-2019-5786 の詳細
CVEの情報
説明:
Object lifetime issue in Blink in Google Chrome prior to 72.0.3626.121 allowed a remote attacker to potentially perform out of bounds memory access via a crafted HTML page.
CVE更新日: 2019-06-27 17:15:13.770000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 6.5
KEVの情報
KEV更新日: 2022-05-23
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.610850000
EPSS更新日: 2026-10-18 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2019-5786は、Google Chromeブラウザに存在する深刻な脆弱性です。以下にその詳細を解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 影響 この脆弱性は、細工されたHTMLページを介してアウトオブバウンズメモリへのアクセスを可能にする「Use-After-Free(UAF)」の脆弱性であり、リモートでのコード実行(RCE)につながる可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、メモリ割り当てを操作し、悪意のあるコードを実行できる可能性があります。これにより、攻撃者は被害者のシステムに完全にアクセスできるようになります。特に、Microsoft Windowsの権限昇格の脆弱性(CVE-2019-0808)と組み合わせて悪用されることで、ホストシステムが完全に侵害される可能性がありました。
1.2 深刻度 CVE-2019-5786の深刻度は、CVSSスコア6.5で「中(Medium)」に分類されていますが、一部のソースでは「高(High)」と評価されています。この脆弱性は、CISAの「既知の悪用されている脆弱性(KEV)カタログ」にも掲載されており、実世界で積極的に悪用されたことが確認されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン Google Chromeのバージョン72.0.3626.121より前のバージョンが影響を受けます。この脆弱性はWindows、Mac、Linuxオペレーティングシステムに影響を及ぼしますが、特にWindows 7(32ビット版)において積極的に悪用されたことが報告されています。
2.2 影響を受ける設定 この脆弱性は、Chromeにデフォルトで有効になっているFileReader APIに存在します。FileReader APIは、Webアプリケーションがユーザーのコンピューターに保存されているファイルのコンテンツを読み取ることを可能にするインターフェースです。
3. 影響を受けた時の兆候
この脆弱性は、攻撃者が悪意のあるウェブページを介してリモートでコードを実行することを可能にするため、システム侵害の兆候は多岐にわたります。具体的なユーザーが直接認識できる兆候は明示されていませんが、一般的に不正なコード実行やシステムへの不正アクセスが発生した場合、以下のような状況が考えられます。
4. 推奨対策
4.1 本対策 Google Chromeをバージョン72.0.3626.121以降の最新の安定版にアップデートすることが推奨されます。Googleは、この脆弱性に対応するため、2019年3月1日にChromeのアップデートをリリースしました。
4.2 暫定回避策(緩和策) * 信頼できないウェブサイトへのアクセスや、不明な送信元からのリンクのクリックを避ける。 * すべてのソフトウェア(信頼できるものも含む)を管理者権限を持たない非特権ユーザーとして実行し、攻撃が成功した場合の影響を軽減する。 * この脆弱性はWindowsカーネルの権限昇格の脆弱性(CVE-2019-0808)と組み合わせて悪用された事例があるため、Windows OSも最新の状態に保つことが重要です。特にWindows 7を使用している場合は、関連するセキュリティアップデートを適用するべきです。 * ウェブサイトのコンテンツを分離された環境で実行するセキュリティソリューション(分離プラットフォームなど)を利用することも、保護策となり得ます。
参照したサイト